ペルー料理を作ってみようと思ったら、まずこの唐辛子は必須と言っても過言ではないでしょう。
日本人にとっての醤油みたいな感覚でよく使う基本調味料です。
唐辛子と言えば”赤色”のイメージが強いと思いますが、
日本人にはあまり馴染みのない黄色の唐辛子があるのです。
その名は、アヒ・アマリージョ。
どんな食材なのか、早速見ていきましょう。
アヒ・アマリージョ(aji amarillo)とは
スペイン語で
アヒ=唐辛子
アマリージョ=黄色
つまり、アヒ・アマリージョとは黄色の唐辛子のことを言います。
アヒ・アマリージョの特徴
黄色の唐辛子を意味するアヒ・アマリージョですが、熟すると赤みが増すので実際に食材として使う頃にはオレンジ色に近い黄色となります。
平均サイズは約10~12センチほどで、赤い唐辛子と同じように湾曲した形をしています。
アヒ・アマリージョはどんな味?
唐辛子なのでご想像の通り、辛いです。
このピリッとした辛さが多くのペルー料理のアクセントになってます。
そのまま料理に入れて炒めたり、ペースト状になっているものを使用する場合もあります。赤唐辛子の辛さとはまた違って、ちょっとマイルドが気がします。
辛さの度合いを調べてみると、
スコヴィル値(英語: Scoville scale)という唐辛子の辛さ(カプサイシンの割合)を表す単位があり、それでこのアヒ・アマリージョを見てみると30,000~50,000ほどに値するそう。
皆さんが知っていそうなところでは、カイエン・ペッパーと同じぐらいの辛さになるようです。
このアヒ・アマリージョ。
このようなペースト状のアヒ・アマリージョをカレーに入れると美味しいですよ。
ニッペママは子供ができてから甘口カレー生活なのですが、このアヒ・アマリージョを自分のお皿にだけちょこっと混ぜるだけで辛口カレーに早変わり!
わざわざ甘口と辛口の2種類作るのも大変なので、たまには辛いカレーも食べたいんだよなぁ・・・なんて時は便利です。
これ、夫のニッペパパが試しに入れてみたら「美味しい!」とたまたま発見したのですが。試したことがあるのは我が家だけかもしれません。笑
アヒ・アマリージョの特徴
アヒ・アマリージョの歴史
アヒ・アマリージョは、南米および中央アメリカが原産。
7,000年以上にわたって栽培されてきました。
プレインカ時代より唐辛子は食事の最も重要な要素のひとつだけではなく、芸術の一部でした。このように住民の生活に重要とされてきた唐辛子の起源の中心地はペルーとボリビアです。
ペルーで唐辛子の存在を証明した最古の遺跡の記録は、紀元前約8000年前のアンカシュ州ユンガイ県のギタレロ洞窟で発見されました。
チカマ渓谷にあるワカ・プリエタ遺跡で唐辛子の使用を示す痕跡が残っています。
アヒ・アマリジョの生産地
アヒ・アマリジョを栽培するのに適した気候条件は平均18℃から25℃。
ピウラ、チクラヨ、ラ・リベルタ、アンカッシュ、リマ、イカ、アレキパ、モケグア、タクナの谷からペルー沿岸といった地域に集中しています。
日本ではどこで手に入るの?
店舗数は少ないですが、日本でも売っている店はあります。
輸入食品を取り扱っているような店(全国展開しているような店だとカルディーコーヒーファームさんとかドン・キホーテさん)、
あとはブラジル料理やペルー料理を扱っているアンテナショップには、まず置いてあるかと思います。
ネットショッピングだとコチラ↓から購入することができます。
アヒ・アマリージョを使った代表的なペルー料理
代表的なものをピックアップしてご紹介。
以下に挙げたもの以外にも様々なペルー料理に使用されています。
パパ・ア・ラ・ワンカイーナ
パパ=じゃがいも、ワンカイーナ=Huancayoという地名
日本語にすると「じゃがいものワンカヨ風」という料理。
じゃがいもに、アヒ・アマリージョ、チーズ、クラッカー、牛乳をミキサーしたソースをかけた前菜。
ロモ・サルタード
ロモ=牛肉、サルタード=炒め物
日本語にすると「牛肉の炒め物」という料理。
牛肉と玉ねぎとじゃがいものバルサミコ醤油炒め。
細切りにしたアヒ・アマリージョも一緒に炒める。
アヒ・デ・ガジーナ
アヒ=唐辛子、ガジーナ=雌鶏
日本語にすると「鶏肉の唐辛子クリーム煮」という料理。
茹でて細かく裂いた鶏肉を、アヒ・アマリージョ、エバミルク、粉チーズ、パン粉等で煮込む。ペルーのカレーと呼ばれることもある。
オユコ
カウサ・レジェーナ
カウサ=マッシュポテト
レジェーナ=満たす
日本語にすると「ポテトサラダ」という料理。
マッシュポテトにライムとオリーブオイルとアヒ・アマリージョ」を入れたポテトサラダ。
コメント