Peru南部:巨人が石化した!?伝説を残す奇石【ティナハニ渓谷】

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今回は、奇石の世界として知られる「ティナハニ渓谷」にルーペ!!

どんな奇石が見られるのか。

その世界を探ってみましょう。

ティナハニ渓谷(Cañon de Tinajani)とは

ティナハニ渓谷は、プーノのメルガル州アヤビリの南東12キロに位置します。
広さは約250ヘクタール、標高は3,953mの渓谷です。
ケニワクヨ、パコバンバ、ウアラチャニという3つの大きな渓谷によって構成されています。

ティナハニ渓谷が誕生するまでのお話

ティナハニ渓谷の生まれは何百万年も前に遡ります。

この地域一帯は水に覆われていました。というのも、チチカカ湖とポプー湖の前身と言われるバリバン湖の底だったのです。

そして、気候と地質の変化により水は枯渇し、湖の底が顔を出しました。

やがて、風や雨などの侵食によって時間とともに巨大な岩へと形成され、人造形や動物形の壮大な岩が誕生したのです。

ティナハニ渓谷にまつわる伝説1「石化した巨人」

遠い昔、この地域には月も太陽も昇りませんでした。
これらの土地の住民は「ヘンティレス」と呼ばれる巨人でした。

ところがある日、突然この地域に太陽が昇ったことで、巨人らが石化してしまいました。
それが今のティナハニ峡谷の岩を形成したのです。

なんだかドラゴンクエストに出てくるような世界観ですね。

ティナハニ渓谷にまつわる伝説2「悪魔の渓谷」

インカ国家の9番目の支配者「パチャクテク」が、干ばつを心配していました。
そこで干ばつ対策として最高の占い師を集めました。

すると、この干ばつ現象の原因は「地域を占領した悪魔の存在である」と占い師が言いました。この言葉を受けて、パチャクテクは軍隊を派遣。

ティナハニ渓谷に3つの石壺を作りました。

こうして、悪魔が石壺の中の冷たい水の中で身を清めて去るか、水の中に閉じ込めて囚人のままでいるようにしたんだそうな。

村人たちはこう言います。
雨月には瓶の中に閉じ込められた悪魔の声とうめき声を感じることができる。
はたまた寒い夜に悪魔が水浴びをしているんだとか・・・。

どんな奇石があるの?

風とさまざまな気象条件により彫刻された50mを超える岩たち。

見る人によって色んな解釈ができるようですが、代表として紹介されているものとしては、「人物」「サウリアン」「花崗岩の幽霊」「翼のあるスフィンクス」などです。

ニッペママはできることなら子供と一緒に行ってみたいなぁ、なんて思ったり。

発想力豊かな子供に「この岩、何に見える?」と聞いてみたら、きっと面白い答えが返ってきて新たな作品になりそうですよね。

他の渓谷と違う点は、火山岩ではなく砂岩で構成されているということ。
砂岩は赤みがかった色をしています。

毎年7月に、このティナハニ渓谷の麓で大きなイベントが催されます。

それは、ペルー最大ともいわれる音楽とダンスのフェスティバル。メルガㇽ町の町役場が主催しています。

ペルーの重要な観光地のうちのひとつとして町を宣伝する目的で開催されています。
このイベントでは、地域全体から数百人のダンサーが集まり伝統舞踊を披露してくれます。
この地ならではの文化や慣習に触れることのできるこのフェスティバルは、国内外から多くの観光客が集まって賑わいます。

どんな体験ができる?

ロッククライミング、パラグライダー、ハイキング、乗馬などのアドベンチャースポーツを体験することが出来ます。

ティナハニ渓谷への行き方

その1 プーノ市内から行く

車で約2時間46分(約150km)
まずプーノ市から2時間、プカラという町に向かいます。
クスコへのルートになりますね。

途中、荒涼とした風景を見られます。アンデス山脈の典型的な草とされるハネガヤ属(Stipa ichu)が生い茂っているので全体的に黄色がかった風景です。

また、多くの川を見ることができ、時には牛が走ったり草を食べたりする姿を見ることもできるようです。

雪に覆われたラ・ラヤ峠が見えてきたら、アヤビリ地区に近づいている証拠です。そこからはティナハニ渓谷の入り口までたったの10分。アヤビリからのバイクタクシーでこのツアーを行うことができます。

その2 クスコ市内から行く

車で約4時間38分(262km)
クスコからプーノへ向かう際に立ち寄ることも出来ます。

ティナハニ渓谷の入口で出迎えてくれるのは、住民の間で「ヴィヒア」と名付けられた高さ93mの岩です。そこからが驚きいっぱいのハイキングの始まりです。

その他の情報(ご参考)

ティナハニ渓谷の温度は19°Cからマイナス2°Cに変動します。その為、観光の際は、動きやすいTシャツ等の軽装に、防寒着を携行することをお勧めします。
おすすめシーズンは4月~10月です。

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この記事を書いた人は

酉年生まれのアラフォーママ。
申年の夫と申年と戌年の息子がいる。

日本とペルーがモチーフのショルダーバッグがトレードマーク。中にはいつもルーペが入っている。

夫のいるペルーへ2020年4月に移住予定だったが、COVID-19の影響で国境閉鎖になり渡航できずにいる。

早く安心安全な生活が戻り、ペルーへ行けることを願っている。

→2020年12月、次男の熱傷事故により渡航は断念。日本で子供2人と3人だけでの生活に奮闘中。

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